川面を照らす

日没の頃、川面には遊覧船が浮かび楽しげな宴が始まる。

尾張津島の天王祭

水上花火の打ち上げが終わると、笛と太鼓を奏でながら5隻の巻藁舟が次々と川を漕ぎ渡り、灯と水のドラマはクライマックスとなる。

水上ステージでは豊橋祇園祭奉賛会の協賛により、勇壮な手筒花火が行われた。

 日本三大川まつりのひとつ、尾張津島の天王祭が7月26日に行われ、数万の観衆は川面を照らしてくり広げられる夏の風物詩に酔いしれた。
 津島の天王祭は国の無形民俗文化財に指定されており、500有余年の歴史を持つ荘厳・華麗な時代絵巻きである。祭りは数ヶ月に渡って、様々な行事、儀式、神事が行われるが、そのクライマックスがこの宵祭、そして翌朝に行われる朝祭である。
 宵祭の呼び物・巻藁舟は、2隻の舟をつなぎ、その中心に真柱を立て、そこに1年の月数12個の提灯をつけ、半円形に1年の日数365個の提灯をつける。その他の提灯も合計すると、1隻あたり550程度の提灯がつく。宵祭は日没を待って勇壮な水上手筒花火や水上花火が天王川を照らし、5隻の巻藁舟がゆうゆうと漕ぎ渡っていく。そんな光景を織田信長も夫婦で見物したという。