重要無形民族文化財

春には桜の大福田寺で披露される。
獅子と翁などによるひょうきんな余興もある。

故郷で舞う伊勢大神楽

花魁道中の最後は、獅子が舞布の中に顔を隠したかと思うと、オカメ(天鈿女命)に早変わりして見る者を驚かせる。オカメが袖で顔を隠し、恥ずかしそうに獅子に乗り遊んで終わる。

 日ごろ全国を回っている伊勢大神楽が、新年を前に地元桑名市の増田神社で賑やかに行われた。
伊勢大神楽は、伊勢神宮に参拝できない人の代わりに神楽を奉納する神事で、桑名市内の伊勢大神楽講社の人々によって受け継がれている。普段は全国を回っているが、年3回は地元に帰り、12月24日には増田神社で、また4月2日には大福田寺、10月13日には神舘神社で総舞が奉納される。豪壮な獅子舞に加え、皿回しや軽業といった曲芸、道化師と放下師による万歳などもあり、境内は大勢の見物客でにぎわう。
 なお 伊勢大神楽は、国の重要無形民俗文化財に指定されている。

 伊勢大神楽の見ものは最後を締めくくる魁曲(らんぎょく)である。江戸時代、伊勢神宮に参拝を果たした人々は、古市の遊郭で精進落としの遊びを楽しんだ。この曲は、その古市の賑わいを表現したもので、振袖姿の花魁に扮した獅子が日傘をさし、伊勢音頭にあわせて、花魁道中を行なう。