車窓から見た称名滝と立山杉…称名滝は山の絶壁を4段に折れて流れ落ちる豪壮な滝。また立山杉は森の巨人といわれる巨大な古木であるが、車窓からはあっという間に過ぎていき、一枚シャッターが切れたのは幸運でもあった。

立山黒部アルペンルートを行く

 5月中旬、バスツアーで立山黒部アルペンルートを観光した。立山は剱岳(標高2998m)、雄山(3003m)、別山(2880m)、龍王岳(2872m)などを主峰とする立山連峰のこと、黒部は黒部ダム、黒部湖、黒部平などの総称で、この山岳コースを、下のマップのようにケーブルカー、高原バス、トロリーバス、ロープウェイ、地下ケーブルカーを乗り継いで縦断するのがアルペンルートである。
 私たちのツアーは、前日、信濃大町温泉で一泊、扇沢から赤沢岳(2678m)の山腹を貫くトロリーバスでスタート、黒部ダム、黒部平、大観峰、室堂、弥陀ヶ原、美女平を経て立山に至るコースを分刻みの駆け足観光であった。
 5月も半ばだというのに、黒部ダムから弥陀ヶ原に至る山岳いったいは深い雪に覆われ、前日には雪も降って高原バスも運行を停止したそうだが、この日は穏やかな好天に恵まれ、すばらしい景観を楽しむことができた。

高原バスの車窓から見た雪の壁

室堂平では多くの人が散策をしたり、雪だるまや雪合戦に戯れたりして楽しんでいた

雪の大谷散策

室堂平のミクリガ池(手前)から見た浄土山…ミクリガ池は室堂を代表する美観の一つで、雪が融けると青く澄んだ湖面が姿を見せ、そこに映える立山の姿は絶景だという。この時期はまだ深い雪に埋もれれ、わずかにそれらしい池が水をにじませていた。

黒部湖からの地下ケーブルカーを降りると、そこは黒部平…360度、雪の山々が展望できる。

ロープウェイからの景観…黒部湖も見える。

高原バスが下り終えた終点が美女平である。ここまで下ると先ほどまでの雪景色は消えて新緑の光景に変わる。ここからルート最後の乗り物ケーブルカーに乗ると、間もなく終点、立山駅である。

4月中旬、10数メートルも積もった雪を切り開いて開通した高原バス道路で、室堂ターミナルのすぐ近くに「雪の大谷」と呼ばれる巨大な雪の壁ができており、一定区間、散策を楽しむことができる。その高さは開通当初は20mほど、この日は14メートルの表示がしてあった。

室堂平周辺は国の特別天然記念物、雷鳥の生息地で、雪に埋もれたハイマツに止まる姿がよく見られるという。この日は探索する時間のゆとりがなく、発見できなかった。(写真はパンフより借用) 雷鳥の特長は雪のときは白、岩肌があらわれる夏はまだらの茶色と、保護色を身にまとうことである。

室堂平から見た雄山…山頂には雄山神社・峰本社が見える。

大観峰展望台から見た立山連峰…まさに大観峰である。

大観峰駅からは雪のトンネルをくぐって展望台へ…

黒部平から大観峰まではロープウェイで雄大な景色を満喫

黒部ダムから見える赤沢岳…トロリーバスはこの山腹を貫いて走る。

黒部ダムは、高さ186m、堤492m、総貯水量2億tという日本最大のアーチ式ドーム型のダムで、ダム駅の屋上には展望台があり、雄大な景観を楽しむことができるが、この時期は雪解け前とあって貯水量も少なく、やや迫力に欠ける眺めであった。6月下旬からは右のように放水も行われる。

黒部ダム