秋の上高地さんさく

 10月24日、旧職場OB会の懇親旅行で上高地を訪ねた。前夜の宿・奥飛騨温泉郷から一時間足らず、朝9時過ぎには大正池に到着した。この秋一番とも思われる快晴、澄み切った青空の下、鏡のような水面に雄大な山々を映した大正池のほとりから、自然研究路と名づけられた散策路を1時間半ほど歩き、河童橋までの雄大な大自然を満喫した。
 上高地は、説明するまでもなく、長野県西部・飛騨山脈の梓川上流に位置する景勝地(松本市)で、国の特別名勝・特別天然記念物に指定されており、穂高連峰や槍ヶ岳への登山基地ともなっている。

河童橋は上高地の中心だけに観光の人並みが絶えない。河童橋の名の由来は、昔ここに深い淵があったため、まだ橋のなかった時代、衣類を頭に乗せて川を渡った人々が河童に似ていたから…などの説があるという。

河童橋から見た穂高連峰、反対方向には焼岳がみえる。

この辺りは派手に紅葉する木は少ないが、黄葉した落葉松に霧氷がつき太陽に映える美しさは上高地ならではの光景である。

田代橋、穂高橋から見た梓川の清流

田代湿原付近から見た穂高連峰

焼岳は飛騨山脈の中で最も活動の激しい活火山で、この日もわずかに噴煙を上げていた。

河童橋に近い散策路の周辺は白樺が多く、落葉寸前の黄葉とのコントラストが美しい。

 大正池の近くに田代池がある。ここも大正池と同じく焼岳の噴火の時にできた浅い池で、周囲は湿原になっている。六百山や霞沢岳からの伏流水が湧き出て透明度が高く、イワナなどの川魚が生息している。

水面に映る山々…鏡のような湖面をわずかに揺らすのは鴨たちである。

散策のスタートは大正池…向こうに見える活火山・焼岳(2455m)の噴火(1915年)で梓川がせき止められてできた池で、池にある立ち枯れの木々は天然記念物に指定されている。また四季を通じて憩う鴨の群れは観光客を楽しませてくれる。

上高地の代表的な風景、河童橋が架かる梓川から見た穂高連峰