平戸・島原・天草…
   歴史と景勝の地をめぐる

今回のツアー旅行で最後に立ち寄ったのが熊本の水前寺公園。 全国でも有名なこの公園は、寛永9年(1632年)に肥後の領主、細川忠利が築造を始め、孫の綱利のときに桃山式庭園が完成したもの。東海道五十三次を模した庭園だといわれているが、富士山に見立てた築山だけがうなづける光景。それにしても手入れが行き届いた名園である。

殉教公園の千人塚…寛永14年の天草島原の乱で犠牲となった四郎率いる宗徒軍らの遺骨が祀ってある。

ザビエル像

 梅雨も最中の6月下旬、「唐津・平戸・九十九島と天草諸島」をめぐるツアー旅行に参加した。どんよりした梅雨空の3日間であったが、どうにか傘なしで過ごすことができた。
 昼過ぎ福岡空港に到着、玄界灘に面した虹の松原を抜けて唐津城見学、2日目は平戸城、ザビエル記念聖堂、遊覧船による九十九島めぐり、島原城見学、3日目は期待していた島原湾のイルカウオッチングが波が高く中止となり、天草の大江天主堂、崎津天主堂、天草四郎殉教公園、熊本の水前寺公園などを訪ねた。

九十九島めぐり

九十九島は佐世保港外の西海国立公園に点在する島々のことで、名前は九十九島だが、実際の島の数は208といわれている。それも岩礁に松など緑が自生していることが条件、また4つの島には合わせて1200人ほどが住んでいる。島の形は大小さまざま、自然が造形したその美しさには見事である。
 この日は雲が厚く、海や空の色には恵まれなかったが、稀に見る絶景には堪能することができた。

 聖フランシスコ・ザビエル記念教会…1550年、平戸を訪れたザビエルが日本で初めてキリスト教の布教伝導に当たったのを記念して昭和6年に建てられた教会で、近くに建つ瑞雲寺・光明寺などと混在する光景は「寺院と教会の見える風景」として平戸を代表する名所となっている。

 平戸城…別名亀岡城とも呼ばれ、平戸瀬戸を眼下に眺望する小高い丘に建っている。ここからの眺めは絶景で入江に浮かぶ島々を一望することができるが、この日は低く雲が垂れ込めていた。(下2枚)

慶長年間に築城された唐津城、天守閣は五層五階、海に突き出した形で建てられており、舞鶴城の名で親しまれている。下は天守閣から見た唐津の街、虹の松原がかすんで見える。

水前寺公園

殉教公園にあるキリスト平和像…近くにはキリシタン墓地もある。

崎津天主堂…大江天主堂に程近い崎津の漁港に建つ天主堂は赤レンガのゴジック様式の建物で、内部は畳敷きとなっている。

天草のキリシタン史跡・殉教公園に立つ天草四郎の像

 島原城…寛永年間に安土桃山期の築城様式を取り入れた壮麗な城であったが、現在のものは昭和30年代に復元されたもの。堀の外周道路から眺める城はすばらしい。堀から15b上に矢狭間をもつ瓦葺白壁塀とその上に三層の巽櫓、右手の丑寅櫓と左手の西櫓、その上に五層の白色総塗込みの天守閣が35メートルの高さに聳え立つ。また築後350年になる石垣も美しく、「日本100名城」にも選ばれている。