石山観音公園の巨石と石仏

 四日市から車で約1時間、津市芸濃地区楠原の山中に、日本有数の磨崖仏群で知られる「石山観音公園」がある。ここの磨崖仏群は山のすべてが、ほぼ一つの石でできている岩山に刻み込まれており、訪れる者に圧倒的な印象と感動を与えてくれる。
 この石山観音は、その名のとおり巨岩奇石に西国三十三観音や阿弥陀、地蔵菩薩など大小40余の像が刻み込まれ、全国でも比類のない規模と美しさを誇っており、室町時代に刻まれた磨崖地蔵菩薩立像は、三重県の文化財に指定されている。(詳しくは下の説明板を…)

 石山観音公園を訪ねて、誰もが驚きの声を上げるのが「馬の背」と呼ばれる巨石。その名のとおり馬の背に似ていることから名づけられたものだが、晴れた日には、この巨石の上から遠く伊勢湾や知多半島までが望まれる。
 またこの巨石の周囲には幾つかの磨崖仏が彫られている。

四日市の西隣、菰野町竹成の太平山松樹院(大日堂)というお寺の境内に、神仏混淆となっている全国でも珍しい五百羅漢がある。
 盛り上がった小高い築山に立ったり、座ったり、空を仰いだり、うつむいたり、大小の石仏が肩を寄せ合うように並んでいる。表情も喜怒哀楽さまざま…「親の顔が見たけりゃ五百羅漢へ…」といわれるように、この中には必ず親や子に似た顔が見られるとか… 素朴で表情豊かな野の仏として親しまれている。

神仏仲良く・竹成の五百羅漢

石山観音磨崖仏のいろいろ