御樋代木奉曳

 外宮へのご用材を運ぶ陸曳きの「お木曳き初式」は4月13日、宮川堤から外宮までの旧参宮街道で行われた。ご用材を積んだ独特の奉曳車が、ほら貝の音に似た「わん鳴り」(車輪と車軸がこする音)を響かせ、木遣り唄と「エンヤー」の掛け声の大勢の人たちに曳かれる光景は、まさに日本の伝統行事そのものである。

外宮へのご用材を運ぶ陸曳き

20年に一度の民族行事

伊勢神宮のお木曳きはじまる

五十鈴川を曳く川曳き

 20年ごとに新殿を造営する伊勢神宮の式年遷宮、1300年前から続くこの伝統行事、次回は平成25年に行われる。これに先がけ、新殿のご用材を奉納する「お木曳き」がはじまった。
 このお木曳きの歴史も500年をさかのぼる。元々は社殿を造るご用材を宮域に運び入れる作業が祭礼化したもので、地元・伊勢の人たちが力を合わせて独特の奉曳車を綱で引き、ご用材を神域へ運び入れる民族行事である。
 今回のお木曳き行事は、昨年6月9日、神宮関係者によって行われた御樋代奉曳に続くもので、4月12日にお木曳初式(役木曳)の川曳(内宮)、13日に同陸曳(外宮)が行われ、5月から7月にかけて一般のお木曳きが次々と行われる。

 4月12日に行われた内宮への川曳きは、前日の大雨で増水、激流となった五十鈴川を、内宮と結びつきの深い地区の住民約1700人が木ぞりに載せたご用材を、木遣り歌やほら貝に鼓舞されながら威勢よく曳き、宇治橋の下からは陸に引き上げて、神苑を曳いて神楽殿横の五丈殿に安置した。

現在の内宮御正殿