節分の2月3日、古都奈良では、世界遺産の元興寺と春日大社で伝統の節分行事が行われた。
 江戸時代の町屋の面影を残す「ならまち」の中心にある元興寺は、蘇我馬子が建立した日本最古の寺を平城遷都の際、飛鳥の地から移したもので、世界遺産に指定されている。
 この日行われた柴燈護摩会(さいとうごまえ)は、本堂の不動明王を供養した後、山伏による破魔矢が天に向かって放たれ、その後に杉の葉で囲まれた護摩壇木に火がつけられ護摩供養が始まった。極楽坊本堂前はものすごい煙と炎に包まれる。
 ある程度燃えた後に壇木が崩され、燃える残り火の上に隙間なく組まれると、その木の上を裸足で渡る火渡りの行が行われる。この日も数十人の老若男女が今年一年の無病息災を祈って参加していたが、火に入るということは、仏に1歩近づくということ、またそれに向かう勇気を見せることが重要だとのこと。山伏が気合を入れてくれて一気に渡って行くが、渡った人の話では思ったほど熱くないとか。

春を呼ぶ・炎と燈の節分行事

奈良・元興寺の柴燈護摩会と春日大社の万燈篭